金峯山 金武観音寺
沖縄県国頭郡金武町にある高野山真言宗の寺院。本尊は聖観音。寺社建造物の多くが太平洋戦争で消失した沖縄県下で、戦前の古い建築様式が残る貴重な木造建造物である。金武権現と水天が祀られた日秀洞もある。琉球八社。



歴史
日秀上人によって16世紀に創建され、その後数度の火災に見舞われながらも再建され、境内の一部が金武町の文化財に指定された。日秀洞は、大蛇が棲みつき村人を苦しめていたという大蛇を日秀上人が退治した伝説も残る神聖な洞窟。全長約270mの鐘乳洞である。
年表
西暦 | 出来事 |
---|---|
16世紀 | 日秀上人により観音寺が創建される。 |
16世紀前期 | 日秀上人が唐を目指し、遭難して琉球王国金武のフナヤに流れ着く。 |
16世紀後期 | 金武にある鍾乳洞を拠点として布教活動を行い、観音寺が創建される。 |
1934年 | 火災により焼失する。 |
1942年 | 再建される。 |
1984年 | 本堂が金武町の文化財に指定される。 |
1991年 | 境内のフクギが金武町の文化財に指定される。 |
公開日:2024.05.17