熊本城
熊本県熊本市中央区(肥後国飽田郡熊本)にあった安土桃山時代から江戸時代の日本の城。別名「銀杏城(ぎんなんじょう)」。
概要
加藤清正が中世城郭を取り込み改築した平山城で、加藤氏改易後は幕末まで熊本藩細川家の居城だった。明治時代には西南戦争の戦場となった。西南戦争の直前に大小天守や御殿など本丸の建築群が焼失したが宇土櫓を始めとする櫓・城門・塀が現存し、13棟(櫓11棟、門1棟、塀1棟)が国の重要文化財に指定されている。城跡は「熊本城跡」として国の特別史跡に指定されている。
サクラの名所としても知られており、日本さくら名所100選に選定されている。

黒い城
壁が黒いのは敵から目立たないようにという説もあるが、板張りの壁が雨風で朽ちないように黒漆(くろうるし)や柿渋(かきしぶ)などを塗って耐久性を高めたもの。
反対に白い壁は漆喰で塗られたもの。


年表
西暦 | 出来事 |
---|---|
1469年〜1487年 | 出田秀信が千葉城を築く。 |
1521年〜1531年 | 鹿子木親員(寂心)によって隈本城が築かれる。 |
1591年以降 | 加藤清正が城郭を築き始める。 |
1600年 | 天守が完成。清正が肥後一国52万石の領主となる。 |
1606年 | 築城の完成を祝い、隈本を熊本に改める。 |
1632年 | 細川忠利が熊本城に入る。 |
1870年 | 実学党が熊本城の解体を願い出るが凍結される。 |
1871年 | 熊本県の県庁が二ノ丸に置かれ、花畑邸鎮西鎮台が置かれる。 |
1875年 | 陸軍第13連隊が設置される。 |
1876年 | 午砲台が城内に設置され、報時業務が始まる。 |
1888年 | 陸軍第6師団の司令部が天守台に置かれる。 |
1917年 | 本丸に陸軍第6師団司令部の新庁舎が落成。 |
1933年 | 熊本城が国宝に指定される。 |
1993年 | 旧細川刑部邸が三の丸に移築される。 |
1997年 | 熊本市が「熊本城復元整備計画」を策定。 |
2006年 | 日本100名城に選定される。 |
2006年 – 2008年 | 熊本城築城400年祭が開催される。 |
感想
お堀から見ると見えない天守閣が、近づくと突然現れる様子はきっと当時攻め入った兵を惑わせたのだろうと想像し、同時にその美しさに息を呑む。次回はぜひ桜の季節やライトアップされたお城をみに行ってみたい。
公開日:2024.05.24