日本歴史改方

太田姫稲荷神社

東京都千代田区神田駿河台に位置する神社。室町時代に江戸城を築いた太田道灌に由来する。
1457年、道灌の娘が天然痘に罹患した際、京都の一口稲荷神社に回復を祈願し、奇跡的に治癒したことからその分霊を江戸城内に勧請した。その後、江戸城鬼門や神田川沿いを経て現在地に移転。
主祭神は倉稲魂命(五穀豊穣・商売繁盛の神)で、菅原道真や徳川家康も祀られている。

御朱印

太田姫稲荷神社の御朱印は、拝殿前に設置されたスタンプを自分で押す「セルフ御朱印」という珍しい形式で提供されている。御朱印には「太田姫稲荷神社」と書かれたシンプルな印が押され、参拝者自身が日付などを書き足すことも可能。

歴史

年表

西暦出来事
839年小野篁が山城国(京都)に「一口稲荷」を創建(疱瘡平癒の伝承に基づく)
1457年太田道灌が娘の疱瘡治癒を祈願し、京都の一口稲荷を江戸城内に勧請
室町時代江戸城鬼門に遷座し、城の守護神となる
1606年徳川家康の命で江戸城外鬼門(神田駿河台・淡路坂)へ移転
1872年明治政府により村社に指定され、「太田姫稲荷神社」に改称
1923年関東大震災で社殿焼失、湯島天神に一時避難
1928年社殿を再建(南向きに設計変更)
1931年総武線拡張工事に伴い、現在地(駿河台1丁目)に遷座

公開日:2025.04.07